社長に求められる心得について

社長 ビジネス
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企業のトップで社員を率いる社長は、トップとしての自覚と責任といった心得が求められます。
会長や副会長と並ぶ重要な役職ですし、判断1つで経営を大きく左右しかねないので、社員から自覚が求められるのは当然です。
また責任感がない人には誰もついてきませんから、そういう意味でも自覚があるかどうか重要性は高いといえるでしょう。

社長とは

社長はいわゆる企業の最高責任者で、海外企業でおなじみのCEOにあたる肩書です。
その為、時に会社の顔として振る舞うことが必要ですし、場合によっては矢面に立つこともあります。
何かあれば責任が追及されますし、責任があると認められれば辞任するなどの形で会社を去ることにもなります。

つまり、常に大きな責任という自覚が問われますし、本人は組織のトップに立つ心得を持つことが重要です。

最初は誰でも未経験ですが、一般社員の経験があってもそれが経営に活かせるとは限らないです。
むしろ、未知のことばかりで初めは新鮮な毎日が続きますから、安定を求める人よりも新しいことにワクワクする人の方が向いているといえます。
ただ経営自体は不安定よりも安定性が重要ですから、ワクワクしたりスリルを味わうばかりではいられないです。

社長に求められる資質

社長に求められる資質というのは、肩書やキャリアの重視ではなく、責任を持って舵取りの決断ができることです。

逆にいうと、会社の方向性を決める必要がある時に求められる存在で、その結果の全責任を負うくらいの気持ちで決断が行える人こそが理想的です。

悩み始めると決断に時間が掛かり過ぎてしまったり、一度決めたことを覆してしまう人には不向きな仕事です。
選択や決断が求められたら即断で答える、それくらいの気持ちで経営に臨む心得が必要です。
一方では方針転換や路線変更に抵抗感を持たず、必要に応じて柔軟に対応することもまた大事なポイントです。
同じやり方で常に経営が安定するなら苦労はありませんが、現実は流動的で時代の変化は大きく、しかもスピードが速いので努力なしに安定を手にするのは不可能です。

公務員を天職とするような安定志向の人は社長業に適さない

今日明日で状況が一変することもあり得る時代ですから、何があってもブレない軸を持ちつつ、変化があれば速やかに対応できる心構えを持つのが正解です。
公務員を天職とするような安定志向の人は社長業に適さないので、組織のトップよりも組織を支える役割に徹するのが無難でしょう。
当然ですが、トップの発言は会社組織全体の考えや決断を意味しますから、発言は慎重かつ言い切る心得もまた必要となります。

だと思う、あるいはそうかもしれないといった曖昧な言い回しは、社員や取引相手を不安にさせるので注意です。

言い切ることは自信の表れで信頼や安心に繋がりますから、確信が持てることを言い切る心構えを持ちたいところです。

社長は曖昧ではなく言い切る発言を心得ておく

逃げ道を作るかのような言い回しは卑怯ですし、何かあった時の責任逃れが想像できてしまったりするので、社長は曖昧ではなく言い切る発言を心得ておきましょう。
ビジネスは結局のところ人と人との関わりで成り立っていますから、時に情が生まれたり情に流されてしまうこともあります。
ところが情は会社の経営において役立つところか判断や決断の邪魔になりますし、誤った選択をしかねないので非情に徹するのがベストです。
勿論、経営者も人間で他人に情を感じるのは自然なことですが、愛情は身の回りの人に注ぎ、それ以外には不要と考えてメリハリをつけることをおすすめします。
自分よりも他人を優先したり、かわいそうと感じて何かをしてあげたくなる優しい人は、そもそも非情な決断が求められる経営者には向かないです。

間違っていた時に誤りを認めて謝罪できるかどうか?

しかし、誤りがあれば速やかに認めて取り消したり、代わりの案を出すといった社長心得は大事です。
人間はミスや間違いがあって当然ですから、一度言い切ったことが間違っていたり、謝罪が必要になることもあるでしょう。
確信を持って言い切ることは大切ですが、間違っていた時に誤りを認めて謝罪したり、代替案を提示して舵取りをするのも大切です。
社長の場合は、曖昧にしたり先送りにするのではなく、誤りを認めた上で正しい案を出せるかどうかが資質となります。

だからこそ優柔不断ではない柔軟性が必要になりますし、謝るべき時に謝ることができる人が求められるわけです。

会社と一口にいっても規模は様々ですが、社員を乗せた船のようなもので、舵取りが明日の行く末を左右するのは間違いないです。
それだけにビジョンを持つ重要性は高く、先を見通してどうしたいか明確にする必要があります。
暗闇の中では誰もが不安になりますが、進むべき方向を決めて光を照らす人がいれば、その人は皆の希望になります。

まとめ

経営者とは社員に方向を示したり光を照らす存在ですから、役割を自覚して振る舞うことが肝心です。
肩書を得て満足したり成長を放棄する人は、経営者向きではないので辞めた方が良いでしょう。
一定の到達点に達しても歩みを止めず、初心を振り返って勉強を続ける人こそが経営者に相応しいです。
勉強はポーズではなく実際にやって見せ、社員の模範として常にあることが忘れてはいけない心構えの1つです。

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